猫にマタタビ、って言いますね。
マタタビとはマタタビ科マタタビ属のつる植物。
花の形と開花時期から別名「夏梅」とも呼ばれていて、楕円形の果実がなります。この実を生でかじって御覧なさい。んめちゃめちゃ辛いっすから!
昔々あるところの旅人が、「ふぅ疲れた」と言ったか言わなかったかは知らんが木の根元で休んでいたら、上からポトッと実が落ちてきたんで「どれどれ」とかじってみた。
そっしったっら、どえらい辛さに逆に元気出ちゃってさ~また旅ができるようになったんだとさ~だから「又旅」→マ・タ・タ・ビ♪なんだって、うふ!…なんて説もあるそうです。
前置き長かったですが、ロザ子がまた小旅をしてきたよ って話。
先週末、とちぎのかぬまに行ってきました。
風になりたかった“へっぽこ先生”の美術館を訪ねる旅です。
詩人であり版画家、そして教育者でもあった川上澄生氏の美術館。
静かで穏やかな佇まい。
むだな装飾は一切ない洋風建築に、氏の純粋な人柄が偲ばれるような。
中はわりと小ぢんまりとしたスペース(とても回りやすい)で、1階は地元出身の版画家の期間展示、2階で川上氏の作品展示(これも時期ごとに入れ替えらしい)となっていました。
そして私は、念願の「初夏の風」を見たのです。
この時期(5/31まで)限定の特別展示。
作品は、同期間中、HPのトップページで見ることができます。
"はつなつのかぜとなりたや"
憧れの人に届けたい片思い。この身が一陣の風であったら少しは近づけるのかな。淡くはにかむ恋心。
そんな初恋のもどかしさに、誰もが一度は振り回されたであろうはず。なのに大人になると面白いほど化石になるんですね。そゆ気持ちって。
そんな調子で一人一個は無形天然記念物をもてるはずでしょか(笑)
鹿沼市は、この他にもすごい宝いっぱいの町でした。
まず屋台。
あっそこの生唾飲んだあなた!ラーメンとかおでんの屋台じゃないわよ!
こんなやつ。
ものすごく精巧で迫力ある彫刻を全面に施した移動式の舞台で、祭りの時にはお囃子を乗せて練り歩く、いわば山車なのですね。
町ごとに特長を生かしたデザイン。基本1800年代制作というからすごい。
全部で24の屋台が今も現役で人乗せて押されて動くっつーんだから、彫師の手わざはもちろん、その価値を守り抜こうと保存に努める平成の鹿沼市民に頭が下がります。
その雄姿が見られるのは年に一回のお祭り、10月だそうです。
さてここからが行き当たりばったりのスポット探索。
ひっつかんだ観光パンフレットには、なかなか面白そうな所ばっかりあるじゃないですか。
とは言え、時間は限られている。
が、山奥まで足を延ばしてしまいました。えへ
「小尾瀬」と呼ばれている井戸湿原。
澄生美術館は市の中心部。
そこから車で50分程度でした。
さすがに100%無鉄砲では笑えないので、出発前に現地の親切な方々にリサーチ。
「今はツツジかなあ~」と教えてもらいました。
車を止めて湿原の入り口まで20分ほど歩くんだけどさ、
途中こんな牧歌的な風景が広がってたり
もみじのよーでもみじでない的なおもしろカワイイ葉っぱが落ちてたり。
あ♪ホントだ山ツツジ咲いてる~
なんて彩りに目を細めながらけものみちみたいな林道を下っていくの。
るんるんる~るんるんる~
なんて鼻歌も出るくらい気持ちいいんだけどさ、
…え? …ええ!?
くま!?
まじでくま!?
そんなこと急に言われても…倒し方とか知らないよ~(泣)
そしてこの看板は、道々しつこいくらいに見るのでした。
ほら。ここにも。→
ここまでくるとおどしじゃないことがわかります。
わりと本気で「出たらどうやって逃げよう。まっすぐよりはジグザグ走りがいいんだろうか」と考えながら歩きました。
白い貝殻のちいさなイヤリング…
はつなつの風を見ていたら緑の空気が吸いたくなって
尾瀬には行ったことないくせに小尾瀬には行った。
人には伝わりづらい充足感ですが、とても実りのある小旅でした。
きっかけを作ってくれたのは親分からのなぞかけメール。
新しい発見、心から満たされる感動、自分にとって財産となるこの一日も、誰かが背中を押してくれたから出逢えたのですなー。
そしてまた、旅を続けたいと思うのです。
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