永青文庫に行ってきました。
いつもはなかなか出向くことの無い文京区、同じ東京でもビルだらけの街とはかけ離れた静かな場所です。
永青文庫(えいせいぶんこ)とは、戦国時代より文武に誉れ高き細川家が永年にわたり収集につとめた美術品や歴史資料などを一般に公開してある、いわば小さな美術館。
時期ごとに小出しに…ではありますが、お殿様が集めた貴重なお宝を拝見できる楽しさがあります。
雨上がり、しとど濡れた木立に囲まれて情緒たっぷりのアプローチです。
建物の中は撮影を控えましたので、雰囲気だけ。
細川コレクションこの冬の企画は「源氏千年と物語絵」と題し、主に絵巻物を中心とした展示でした。
北野天神縁起絵巻や平家物語、源平盛衰記はタイトルも耳慣れているので、大まかな話の筋など記憶の糸を手繰りながら楽しめるのですが、ここで初めて知る物語などもあり、それがまた面白かったです。
なかでも鎌倉時代に描かれた「長谷雄草子」とか、江戸時代制作の「十二類合戦絵巻」とか。
長谷雄草子の方は重要文化財で、平安時代前期の文人、紀長谷雄(きのはせお)にまつわる怪異譚を描いたもの。
はせお、すごい男なんです。見知らぬ男から双六の勝負を挑まれ、ホントはその相手は恐ろしい鬼だったんだけど、勝てば美女がもらえるということで、頑張っちゃって勝つの。お望みどおり美女は手に入るんだけど、百日間契ってはならなぬという条件付き。だったんだけど待ちきれずにその条件を破ったとたん、美女はたちまち水となって流れ去り…。後日、鬼が「約束破ったなー!」と責めてくるのだが、はせおはすごい。北野天神を念じて、鬼を追っ払ったのだ。はせお…すごいよはせお…強いけど自己中では(笑)
一方、十二類合戦絵巻の方は動物もので、私好みのお話。
動物たちが集まって歌合なぞ楽しんでたのですが、判者をつとめた鹿がたいそうみんなにもてなされたのを狸がジェラシー感じちゃうわけ。で、「おれも判者やるー」と狸が言うんだけどあしらわれ追い返されたもんだから、「むきー!」と怒り狂ったあげく、仲間のカラスやイタチやネコを引き連れとうとう合戦を起こしてしまう…という穏やかじゃない展開に。
結果、狸軍は負けて仲間も散り散りに去ってゆくのですが、オチは戦い終えた狸が世の無常を感じて出家してしまうという… ああ…たまらない。。超ツボ…。ちなみに出家シーンの絵巻、ありました。狸が人間の坊さまから剃髪してもらってるの。袈裟着て。うぅ…超ツボ…。
手に入る値段でレプリカとかないのでしょうか。。。欲しい。
展示物はこまめに替えていくらしいので、足繁く通いたい気分です。でも遠い。
新江戸川公園の方へ抜ける道。
寒くなかったらお散歩もよかったかも。
帰りはすぐ近くの要チェックしてたラーメン屋「山小屋」へ。
筑豊ラーメンです。
博多ラーメンとも長浜ラーメンとも熊本ラーメンとも違う味。
前にここのお土産用チャーシューを食べさせてもらったことがあり、そのうまさにビックリして思わず店を探してしまったわけ。
写真は普通のラーメン。チャーシュー増量で。スープはなんだかミルキーな感じでした。麺は極細。
私は高菜ベースのスープ「黒ラーメン」にしたのですが、ずっと後まで口の中に高菜風味が残っていました。
文京区は本当にその名の通り!て感じで、大学が多く、老舗出版社などもあり、落ち着いた雰囲気でした。
調子に乗って進路を西にとってもらいました。
早稲田から新宿界隈抜けて、三鷹…と流れるに従い、また風景が変わります。この辺りに来ると多摩ナンバーの車が多くなる。
武蔵野台地ってゆーんだろうか、ひろびろーとした感じになってくるのだ。熊本で言うと光の森…にたとえても過言ではないような。
そして国分寺へ!
そしてそして…ま○と荘へ!!
あった、ありましたよ~(笑)
かまぼこ板みたいな表札もそのままに(私が知る限りでも15年以上は風雪に耐えている板切れ…)壁は塗り替えられて健在でした。木造アパートって強いな~
そのまま国立に下り、ロージナ茶房で休憩。
愛人との思い出の店でもあります。二人とも東京にいる今、一度はまた一緒に行きたいね~と言ってはいるのですが、今いる住所からはやっぱり気合入れてこないと遠いのだ。
せっかく来たから、ということで、昔から大好きだったほうれん草のグラタンを注文。
運ばれてきたときからぐつらぐつらゆって熱々です。
絶対一人では食べきれないくらい大きいです。
でも人生メモリーに「要リピート」と刻み込まれるだけの価値はある純喫茶メニューです!
なにがいいって…マカロニがた~っぷりなのよ。
とろ~りホワイトソースにジューシーなほうれん草、焦げたチーズの食感、あ~…美味しかった。。。
学生時代と違って少しはお金をかけていろんなお店にいけるようにはなってるけど、ロージナだけはまた思い出していつでも足を運びたい。
一つ、ものすごくかなしく残念だったのは、お隣の喫茶店「邪宗門」が閉店していたこと。ドアの前にはたくさんのお花が手向けてあり、マスターの他界を知らされました。
実は数年前に取材で伺ったことがあり、急なお願いにもかかわらず親切に、優しく丁寧にお話してくださったことを思い出します。
たくさんの常連さんに惜しまれながらも、また一つ、昭和の名店が幕を閉じたのだなあと思いました。
帰りは府中、調布などを抜けてちょうど東京都を反時計回りに1周したような一日でした。
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